ニュージーランドではたらいています。日本人であること、文化学園で学んできたことが私の誇りです。
卒業生にインタビューしました。 ニュージーランド在住の先輩で、保育の仕事に携わる一方、日本の保育者養成校の先生方や学生さんたちにニュージーランドの保育を伝える仕事もしていらっしゃいます。(本校の国際こどもコースの授業でもお伝えいただいています!)
- 学生時代は将来にどんなイメージを持っていましたか?
『保育士・幼稚園教諭になること』は子どものころからの夢だったので、文化学園で学ばせていただいた2年間は毎日が刺激的で私の青春でした。
卒業したら、学んだスキルを活かし、地元の幼稚園で園児たちと楽しい毎日を送ると漠然と、そして当たり前に想像していました。
- 卒業してからのキャリアを教えてください。
私は学生時代にアルバイトをしたことがなかったので、「幼稚園教諭」も「社会の中で働く」ということも初めての1年目に心がボキッと折れてしまいました。
これまで優等生として生きてきた自分が子供の前では何一つ通用しないことに気づきました。
『先生』である前に『自分の在り方』が大切だと思い、学生の時に海外実習で行ったオーストラリアにワーキングホリデービザを使って、自立と自分探しの旅が始まりました。
現地のチャイルドケアでのボランティアをはじめ、お土産屋、観光業、カフェ、レストランで働いたことも貴重な経験になりました。
その後、ニュージーランドに渡り、この土地の人々や文化に触れて、心が引き寄せられました。
たくさんの園に履歴書を送りまくって、1つのチャイルドケア(保育園)に日雇い臨時保育士として最初は働かせてもらい、1週間、数か月と働いていく中で、マネージャー(園長)に認められ、ニュージーランドの保育士資格は持たずに正式雇用してもらうことができました。
- 今の仕事のやりがい(楽しいこと/辛いこと)
最初の園で10年働かせていただき、副主任という責任ある立場も経験させていただきました。
その間に出産し、育休後は働き方を変えパートタイムでアシスタントティーチャーとして働いています。
他の園でも3年働き、今の園は、家から歩いて10分のところにある地域に根付いた小さな園で働いています。
子育てと保育の仕事がバランスよく取れている今の生活にとても満足しています。
ニュージーランドの幼児教育は以前から世界でも注目されていて、日本からも視察に来られる先生や学生さんに、私が感じる日本の保育、ニュージーランドの保育をお話させていただける機会も増え、私ができる社会貢献もやりがいの一つになっています。
キャリアは日本よりもニュージーランドの方が長くなってしまいましたが、私の保育観やスキルは文化学園で学んだものがベースになっています。
日本人であること、文化学園で学んできたことが私の誇りです。