2019.04.07 名古屋文化学園
入園式 理事長祝辞
理事長祝辞
保護者の皆様、お子様たちのご入園おめでとうございます。
月曜日からいよいよ幼稚園生活が始まります。
初めての社会教育、初めての団体教育がスムーズに始まることを期待しています。
しかし、当初は、すべてのお子様が元気に幼稚園に登園してくる訳ではありません。
泣いてしまったり、幼稚園に行くのを嫌がったり、お母さんから離れられない子もいます。
そんな時、お母さんの心に去来するのは「このまま家においておいた方がいいのかしら」という思いです。
しかしそれは間違いです。
3歳を迎えたお子様たちは社会教育を受けるべき体躯、精神を備えています。
決して家の中に閉じ込めておいていい存在ではないのです。
脱皮できないヘビは滅びる。ニーチェの言葉です。
ヘビは体が大きくなるにつれて、古い皮を脱ぎ捨てることを繰り返して成長していきます。
仮に脱皮することができなかったヘビがいたとしたら、
そのヘビは成長が止まってしまうだけではなく死んでしまうことでしよう。
私はヘビに聞いたことはありませんが、多分、脱皮する時にはそれなりの痛みを伴うのでしょう。
苦労して痛い思いをして脱皮するのだと思います。
お子様たちは、今、まさに脱皮しようとしています。
古い殻を脱ぎ捨てて新しいフィールドに飛びこもうとしています。
その時に痛みを伴うのは当然です。
保護者の皆様におかれてはお子様たちの脱皮を暖かい目で見守っていただきたいと思います。
名古屋文化学園理事長 加藤紳一郎