オージーキッズ・マーメイドウォーターズ幼稚園より
オーストラリアの本校附属園に勤務する浅野先生から現状の報告がありました。
オーストラリアでは新型コロナウイルスの影響が全国に出ています。州によって対応の仕方が違いますがNSW州(ニューサウスウェールズ州)とVIC州(ビクトリア州)では街の封鎖が行われているので、不必要な外出を基本的が禁止されています。オージーキッズ・マーメードウォーターズ幼稚園のあるQLD州(クイーンズランド州)では、封鎖を行わない代わりに、全国共通の課題である「人と1.5mの距離を保つこと」を徹底しています。「これが守れないようだと直ちに街を封鎖します、徹底してください」と言われています。
クイーンズランド州ではほとんどのお店が閉店しています。レストランも持ち帰りのみ営業。また公園、ネイル、ジム、図書館、映画館など人が集まる場所は全て閉鎖されています。お葬式は10人まで、結婚式は5人まで、と厳しくルールが決まっていたり、エレベーターも1.5m距離ルールのため、一度に4人まで、と決まっています。ショッピングセンターのお店もほとんどが閉鎖となります。
この国では外国人である日本人には国からの支援はないため、これを機に帰国した日本人の友だちがたくさんいます。大使館からも「貯蓄や日本からの支援がない人は直ちに帰国してください」と、連絡がきています。
オージーキッズ・マーメードウォーターズ幼稚園では、保護者が職を失ったので一時的に園を休みたい、という家族がたくさんいます。このようなレイオフの場合は国からの補助が認められたので、近々、復帰してくると思われます。また、新型コロナへの感染を嫌ってホリデー(長期休暇)に入っている家族もいます。そのようなことから、登園するこどもの数字はとても減っているので、私たちスタッフも休みをもらったり、普段はできないような所の掃除等をしています。
国からの要請で、毎日の除菌の徹底、全ゲートにアルコール除菌薬の配置、砂場の殺菌、体温チェック、エアコンの使用を避けて換気、外遊びで職員同士は1.5m離れる、等のルールを徹底しています。全スタッフは国からの指定されたコロナ対策トレーニングを受けており、受講終了の証明書を持っています。
登園を控える子どものために、Educaというアプリを使って、スタッフ手作りの歌や絵本の読み聞かせなどのビデオを配信して、家でも先生の保育が受けられるようにしています。
小学校でも秋休みを1週間前倒してお休みとなっています。秋休み明けは全てオンライン授業に切り替える予定でいるそうですが、そんな中、チャイルドケアーセンター(日本でいう保育園)は通常どおり開所してください、との指示があります。通園するこどもの数は減っていますが、私たちスタッフはベストを尽くして保育をしています。地域マネージャーのタミヤ先生も私たちスタッフのケアを良くしてくれていて、みんなでポジティブに働いていますから安心してください。