令和元年度 学校関係者評価
学校関係者評価 (令和元年度自己評価に基づく)
学校関係者評価 評価者
【業界団体】
・公益社団法人 名古屋市私立幼稚園協会 前会長 國府谷 俊盛 先生(旭キンダーの丘幼稚園園長)
・公益社団法人 名古屋民間保育園連盟 常務理事 宇都宮 美智子 先生(中村保育園園長)
【他校、または他の教育機関兼務の本校非常勤講師】
・春日井音楽院 前院長 花井 英一 先生
・修文大学短期大学部幼児教育学科非常勤講師 牛田 弓子 先生
【卒業生】
・平成14年度第2部卒業生 本多 伯舟 先生(社会福祉法人 清涼会 理事長)
・平成27年度第2部卒業生 伊藤 直 先生(幅下幼稚園 園長)
各項目の学校関係者評価・意見
項目1. 教育理念・目的・育成人材像
・項目1について、全般的に高い評価ができる。
1. 保育現場が求める保育者像は、求められる保育者の役割の多様化に伴い、多岐にわたるようになってきている。困難を伴うことではあるが引き続き現場ニーズの把握に努めて頂きたいと思う。
2. 創立者の教育理念を具現化するために、女性の自立を理念の核とし、本校の目的である幼稚園教員、保育士の養成のため様々な機会、場面、ツールを利用し学内外に「理念」を周知させている。また、各方面からの意見を幅広く求め、現代社会が求める人材を把握し、教育目標の適正な方向づけに努力している。
3. 教育理念など保護者の理解を深めるとともに社会に広げていく活動は大切です。懇談会の他に保護者アンケートなどの方法も期待します。
4.教育理念に沿った人材育成をされており卒業生の保育士は細やかな配置が出来ています。貴学の学生が本園に実習にみえる際も、本園の保育士ともしっかりとコミュニケーションがとれている。教育・保育実習反省会等を受けて現場の状況を聞き取り将来構想の参考にするなど学生指導がしっかりできている。
項目2. 学校運営
・項目2について、全般的に高い評価ができる。
1. 業務効率化について、非効率となっている業務を明確にした上で、ICTを活用するなど、さらに進めて頂きたいと思う。
2. 運営方針を学内関係者に周知徹底しており、各部署がそれをもとに組織整備され円滑に機能していることが確認できる。学内外問わずコンプライアンス体制、情報公開体制の整備がなされている。
3. ホームページやSNSなどによる学校の様子や校長先生のメッセージなど情報発信が頻繁になされており、教育活動の様子が十分に把握でき、高く評価できる。
4. 運営組織に基づき事業計画・就業規則等十分に整備されていると評価する。
5. コンプライアンス体制を整えるための組織整備については、今後の課題として取り組みを期待する。
項目3. 教育活動
・項目3について、全般的に高い評価ができる。
1. 教育実習等の後の実習反省会の開催は、教育保育現場からの多くの情報を得ることができるので、有意義であると思う。また、実習反省会の開催回数が多いことは大変高く評価できる。
2. 教育理念に沿った教育課程の編成・実施が、適正な学科配置、キャリア教育、関連分野企業との連携などを通して展開されている。活動評価も各方面から頻繁に実施され、その改善が適正に実施されている。教職員の資質向上も充実した研修体制で実施されている。
3. 教育活動は70年の伝統の上に新しい社会に対応すべく機能的に運営されており高く評価されます。
4. カリキュラムも幼稚園教育課程・保育士養成課程に基づきしっかり教育していると評価する。
5. 就職ガイダンスを授業外で、第1部(昼間部)は2年間で14~15回、第2部(夜間部)は3年間で10回ほど実施して「職に就くことの重要性」や「社会のマナー」などを身に付けている点は、マナー教育も現在の保育士が知ることで保護者の対応では重要な知識である。しかし、その知識が反映されていない学生もいますので教育の仕方に再考の余地はあると思います。
6. 今季は教職員と現場のデーターの協力も行ったので、教員の方が先進的な知識・技能等を習得するための努力が良く分かった。又、良い研究を行われている事が評価できる。
7. 元年度の最後はコロナの影響も出始め、情報機器を使う機会も増えました。授業のあり方等に様々な制約も増えていきますが、学生の未来のために頑張っていただきたいと思います。
8. 元年度、専任の先生方の研修会に非常勤講師も参加し、情報等も共有でき大変勉強になりました。また、機会があればうれしいです。
項目4. 学修成果
・項目4について、全般的に高い評価ができる。
1. 貴校ホームページによれば、幼稚園・保育園などの専門性を有する職場への就職がほぼ100%であり、大変高く評価できる。
2. 現在取り組まれているホームカミングデーなどを活用し、卒業生が学校を訪問する機会をさらに増やすことで、卒業生の動向把握に努め、在校生への情報提供や、学校運営に活かして頂きたいと思う。
3. 専門職への就業率向上を目指し、また就職後の卒業生へのフォローも適切に行われている。
4. 学修成果は、やはりその就職率や評判などが維持され続けていることで高く評価できます。
5. 専門職若しくは専門性を生かした職場への就職率は非常に高いが近年就職1年以内に退職する者が出てきている。ガイダンス等で就職する事の重要性と離職のデメリット等を在学中にしっかり伝えていく事が大切であると思います。
6. コロナ禍の下、授業のあり方等に様々な制約も増えていきますが、学生の未来のために頑張っていただきたいと思います。
項目5. 学生支援
・項目5について、全般的に高い評価ができる。
1. 学生への経済的支援は、貴校独自の奨学金制度を整備するなど高く評価できる。さらに、国や市町村の保育資格取得に関する補助金を受けることができる場合があるので、情報を学生に伝えて頂きたいと思う。
2. 就職・進学に関する支援体制、在学中のスクールカウンセラーによる相談体制が充実している。学生の健康管理、生活環境への配慮、保護者、卒業生に至るまでのきめ細やかな対応体制充実にも留意され、それに基づく安定した学生生活の様子が伺える。
3.入学後何度となく行われる就職相談やガイダンスは担任と就職担当の連携で学生の目的・目標の実現に心強いもので高く評価されます。
4. 現場が必要とされる実践的な内容を授業に多く取り入れている事、就職ガイダンスにも力を入れている事も保育現場側としては高く評価できる。
5. 卒業後も貴学の卒業生の様子を先生自らが確認に園を訪問し、卒業後もしっかりケアができている。学生の精神面のケアの不足を感じる、学生1人一人を早期の段階で面会等を行い細やかな対応が出来る事が必要と感じる。
6. コロナ禍の下、学生の生活のあり方に様々な制約も増えていきますが、学生の未来のために頑張っていただきたいと思います。
項目6. 教育環境
・項目6について、全般的に高い評価ができる。
1. 昨今、大規模災害が頻発している。また公共交通機関の運休による帰宅困難等も予想されるので、十分な非常食の備蓄に努めて頂きたいと思う。
2.教育機器備品の充実、多様な学習環境の整備、防災体制など環境整備に配慮がある。
3. 附属幼稚園と一体化した校舎で1部1年生は後期には実習を体験します。学生の目標が具現化します。身近に子どもを観察できる素晴らしい教育環境であり大変高く評価できる。
4. 幼稚園教諭・保育士を養成する為に必要とされる音楽室・図工室・コンピューター室・各ホームルームやピアノ及びプロジェクターとスクリーン等が整備されている環境は高く評価する。又、それらの施設整備が授業で使用していない時に学生が自由に使用できる事も評価できる。
5.元年度の最後はコロナの影響も出始め、情報機器を使う機会も増えましたので、教育機器備品の充実が望まれる。
項目7. 学生の受入れ・募集
・項目7について、全般的に高い評価ができる。
1. 少子化の影響のため、高校を卒業する生徒が減少する中、広報担当職員を起用することにより、地域的にも幅広く学生募集ができていることは、大変評価できる。また、様々な経験を有するリカレント学生の募集は、多様化する保育現場に対応できる人材育成の観点からも、高く評価できる。
2. 高等学校、ハローワークなどへの情報提供や、各種メディアを使った情報発信を充実させている。入学選考は適正公平であり、納付金も妥当で奨学金制度のさらなる充実を目指している点も学生には心強い。
3. 広報担当職員の充実やホームページ・SNSなどの発信の充実ぶりも素晴らしく高く評価できます。
4. ハローワークを通じて受け入れる学生(リカレント学生)の募集にも力をいれている事、ホームページ・公式ツイッター・公式インスタグラム等を利用しての取り組みは評価できる。又、コロナ禍の中リモート説明会や個別相談の実施等、時代の流れに合った取り組みが出来ている。
5. 令和2年度入学生から授業料等の学納金を引き下げ、経済的に困難な学生に対し学納金の分納制度を設ける事や奨学金制度を設ける等、利用者側への配慮が見られる点については評価できる。
項目8. 財務
・項目8について、全般的に高い評価ができる。
1. 情報公開を行い、公認会計士の監査を実施しており、全体として高く評価できる。
2. 財務状況は安定的で、入学者も増加しており盤石なものと拝察する。
3. 適正に運営されていて高く評価できる。
4. 評議員会・理事会の機能がしっかり機能している。年1回、公認会計士による監査の実施を行っているので問題はありません。
項目9. 法令等の遵守
・項目9について、全般的に高い評価ができる。
1. 各法令に沿い、適正に運営されていることは、大変高く評価できる。
2. 学生のSNSの利用は、不適切な利用が社会問題となっているので、引き続き指導をお願いしたい。
項目10. 社会貢献
・項目10について、全般的に高い評価ができる。
1. 全体的に高く評価ができる。
2. 学生に児童養護施設や障害者施設へボランティアの斡旋していることは、学生の将来設計に寄与し、高く評価できる。
3. 附属幼稚園、児童養護施設、障害者施設などでのボランティア活動が多く実践され、地域に対する貢献活動も積極的に実施されている。
4. 学校の施設を教育・文化活動の団体に開放したりすることは社会貢献・地域貢献で高く評価できる。
5. 本校のキャリアアップ研修会の協力は、卒業生のみならず地域の保育者の再教育に非常に貢献されている。
6. 近隣の障害者施設のイベントの手伝いやボランティア活動を行っている事、学内施設を教育・文化活動の団体に貸与している事、子ども図書館を地域に開放する等、地域への社会貢献については評価できる。
全般的なこと、その他
・学校の自己評価に賛同できる点があり評価については問題ないと評価します。
・全体的に適正な自己評価がなされていると思う。
・学校側の様々な状況に合わせた改善、取り組みが一年間しっかりなされていて良かったと思います。尚、時間をかけて取り組む事項については今後も継続して検討されることを期待しています。
・次年度への改善点とされていた取り組みが、できるものから具体的に確実に実行されており、「点検の評価」が上がっている項目もその成果のひとつだと思いました。