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令和2年度 学校関係者評価

学校関係者評価 (令和2年度自己評価に基づく)

学校関係者評価 評価者
【業界団体】
・公益社団法人 名古屋市私立幼稚園協会 前会長 國府谷 俊盛 先生(旭キンダーの丘幼稚園園長)
・公益社団法人 名古屋民間保育園連盟 副会長 宇都宮 美智子 先生(中村保育園園長)

【他校、または他の教育機関兼務の本校非常勤講師】
・春日井音楽院 前院長 花井 英一 先生
・修文大学短期大学部幼児教育学科非常勤講師 牛田 弓子 先生

【卒業生】
・平成14年度第2部卒業生 本多 伯舟 先生(社会福祉法人 清涼会 理事長)
・平成27年度第2部卒業生 伊藤 直 先生(幅下幼稚園 園長)

各項目の学校関係者評価・意見

項目1. 教育理念・目的・育成人材像
・項目1について、全般的に高い評価ができる。

1. 保育現場が求める保育者像は、保育者に求められる役割の多様化に伴い、、多岐にわたるようになってきている。また、新型コロナウィルス感染症の影響で今まで以上に様々な役割が求められているので、今後も保育現場が求める保育者像の把握に努めて頂きたいと思う。

2. 教育理念の具現化と保育者としての全人教育をしっかり継続されていることは高く評価できる。

3. 貴学の学生が本園に実習にみえる際も、本園の保育士ともしっかりとコミュニケーションがとれている。

4.創立者の教育理念を具現化するために、女性の自立を理念の核とし、本校の目的である幼稚園教員、保育士の養成のため様々な機会、場面、ツールを利用し学内外に「理念」を周知させている。また、各方面からの意見を幅広く求め、現代社会が求める人材を把握し、教育目標の適正な方向づけに努力している。

5.新型コロナウィルス感染症の影響で滞りがちの内外行事に対し適切な配慮のもと最善を尽くす体制がなされている。


項目2. 学校運営
・項目2について、全般的に高い評価ができる。

1. 情報公開について、ホームページや様々な SNS をつかった情報発信が頻繁になされており、教育活動の様子が十分に把握でき、高く評価できる。

2. 新型コロナウィルス感染症の影響で外部委員の会合が実施できなかったのは止むを得ないと思う。今後もこの様な状況を想定し、より一層外部委員の意見が反映できる様工夫をして頂きたいと思う。

3. 運営組織に基づき事業計画・就業規則等が十分に整備されていると評価する。

4. 運営方針を学内関係者に周知徹底しており、各部署がそれをもとに組織整備され円滑に機能していることが確認できる。学内外問わずコンプライアンス体制、情報公開体制の整備がなされている。情報システム化も時代に則して整備され、各業務の効率化が図られている点も特筆すべき点である。


項目3. 教育活動
・項目3について、全般的に高い評価ができる。

1. コロナウィルス感染症の影響で、保育実習などが十分に行えなかったのは、止むを得ないと思う。またそのため、修業年限に対応した教育到達レベルを満たすことは困難であると理解できるが、卒業後の保育現場での活動を鑑み、対応策を十分に検討して頂きたいと思う。

2. 新幼稚園教員養成課程の編成と認可で、学校の新たな将来への意欲は高く評価できる。

3. カリキュラムも幼稚園教育課程・保育士養成課程に基づきしっかり教育していると評価する。

4. 就職ガイダンスを、第一部2年間で14~15回、第二部は3年間で10回ほど実施して「職に就くことの重要性」や「社会のマナー」などを指導している。マナー教育は現役の保育士にとっても保護者対応では重要な知識であるので、学生が十分理解し卒業後の現場で実践できるように努めていただきたいと思います。

5. 今季も教職員と現場での研究活動でデーター収集の協力も行ったので、教員の方が先進的な知識・技能等を習得するための努力が良く分かった。又、良い研究を行われている事が評価できる。

6. 教育理念に沿った教育課程の編成・実施が、適正な学科配置、キャリア教育、関連分野企業との連携などを通して展開されている。活動評価も各方面から頻繁に実施され、その改善が適正に実施されている。教職員の資質向上も充実した研修体制で実施されている。教育、保育施設が多様化するなかで、教育・保育の現場も様々な対応を求められる時代となり、現場視点での教育方法の研究を進める態勢に期待できる。


項目4. 学修成果
・項目4について、全般的に高い評価ができる。

1. 幼稚園・保育園などの専門性を有する職場へ、高い割合の就職率を維持できていることは大変高く評価できる。

2. 新型コロナウィルス感染症の影響で卒業生の状況を把握するのが困難であるにも関わらず、就職園教員との面談の機会を作るなど努力されていることは高く評価できる。コロナウィルス感染収束後は、ホームカミングディの再実施などして頂きたいと思う。

3. 卒業生の幼稚園や保育園の先生としての社会的な活躍および評価をSNSで発信することは学生が卒業後をイメージしたり、高校生たちが進路を決める情報となり高く評価できる。

4. 専門職若しくは専門性を生かした職場への就職率は非常に高いが、近年就職 1 年以内に退職する者が出てきている。ガイダンス等で就職する事の重要性と離職のデメリット等を在学中にしっかり伝えていく事が大切であると思います。

5. 新型コロナウィルスの影響でオンライン授業を行い、学びを止めることなく ZOOM やTeams を通じて行っていたことは評価できる。

6. 専門職への就業率向上を目指し、また就職後の卒業生へのフォローも適切に行われている。特に新型コロナウィルス感染症の影響で自宅学習の場面が多くなる中で適切な学習指導がなされている。

7. 2020年度は、コロナの緊急事態宣言発出により対面授業が行えず、学生には課題を書面で提出してもらうなど、学校も学生も大変苦慮しながら始まった年でした。学生のデジタル環境の違い(格差)が大きいのですが、少しでも皆が平等に学べる機会・方法が得られるよう改善を望みます。保育、幼児教育という立場からすれば、やはり対面授業の方が学生の学びが多いことを実感しました。同時に、シラバスの授業内容によっては、オンラインの授業の方が資料も充実しており、じっくり学べたり、対面授業の方が伝えやすいものもあったりして、時としては両方を併用して行うことの重要性も感じました。

8. 学習の意欲に欠ける学生について、それが精神的なことに由来するのかなど、非常勤講師は授業内の態度だけでは判断がつけにくく分からないことも多いのでどう関われば良いのか対応に苦慮することがある。担任の先生との共通理解を図っているがさらに踏み込んだ共通理解の必要を感じる。


項目5. 学生支援
・項目5について、全般的に高い評価ができる。

1. 学生への経済的支援は、貴校独自の奨学金制度を整備するなど高く評価できる。

2. 高等学校等との連携は幼稚園教諭、保育士の仕事の理解につながり、大変重要であると思う。より一層充実した連携方法の検討をお願いしたい。

3.就学支援新制度の対象機関となり、学生支援が充実されたことは高く評価できる。

4. 現場が必要とされる実践的な内容を授業に多く取り入れている事、就職ガイダンスにも力を入れている事も保育現場側としては高く評価できる。

5. 卒業後も貴学の卒業生の様子を先生自らが確認に園を訪問され、しっかりケアができている。しかし、学生の精神面のケアの不足を感じる、学生一人一人に早期の段階で面会等を行い細やかな対応が出来る事が必要と感じる。

6. 貴校のキャリアアップ研修会の協力は、卒業生のみならず地域の保育者の再教育に非常に貢献されている。

7. 就職・進学に関する支援体制、在学中のスクールカウンセラーによる相談体制が充実している。学生の健康管理、生活環境への配慮、保護者、卒業生に至るまでのきめ細やかな対応等、体制の充実にも留意され、それに基づく安定した学生生活の様子が伺える。また、職業体験という視点から中学生、高校生に対する門戸開放を推進する体制があることは将来、幼稚園教諭、保育士を目指す生徒にとって心強い。

8. ホームページに「卒業生オンライン相談室」を設置したことは、現場の様々な状況に悩む学生にとって、とても心強く助けになる取り組みだと思う。ぜひ活用して頂きたい。


項目6. 教育環境
・項目6について、全般的に高い評価ができる。

1. 昨今、大規模災害が頻発している。また公共交通機関の運休による帰宅困難等も予想されるので、十分な非常食の備蓄に引き続き努めて頂きたいと思う。

2.幼稚園教諭・保育士を養成する為に必要とされる音楽室・図工室・コンピューター室・各ホームルームやピアノ及びプロジェクターとスクリーン等が整備されている環境は高く評価する。又、それらの施設整備が授業で使用していない時に学生が自由に使用できる事も評価できる。

3. 教育機器備品の充実、多様な学習環境の整備、防災体制など環境整備に配慮がある。

4. 新型コロナウィルス感染症の影響で海外研修など計画通りに進めることができなかったことは残念である。

5.最近の気候変動によるゲリラ豪雨や新型コロナウィルス、南海トラフ地震など不測の事態の際に、速やかに連絡できるように学校独自の対応の仕方や連絡方法を明確にした防災体制の充実の必要性を感じた。


項目7. 学生の受入れ・募集
・項目7について、全般的に高い評価ができる。

1. 少子化の影響のため、高校を卒業する生徒が減少する中、広報担当職員を起用することにより、地域的にも幅広く学生募集ができていることは、大変評価できる。

2. 企画広報室設置と職員の充実やホームページ・SNS などの発信の充実ぶりも素晴らしく高く評価できる。

3. ハローワークを通じて受け入れる学生(雇用セーフティネット対策訓練長期高度人材育成コース)の募集にも力をいれている事、ホームページ・公式ツイッター・公式インスタグラム等を利用しての取り組みは評価できる。又、コロナ禍の中、リモート説明会や個別相談の実施等、時代の流れに合った取り組みが出来ている。

4. 令和 2 年度入学生から授業料等の学納金を引き下げ、経済的に困難な学生に対し学納金の分納制度を設ける事や奨学金制度を設ける等、利用者側への配慮が見られる点については評価できる。

5. 高等学校、ハローワークなどへの情報提供や、各種メディアを使った情報発信を充実させている。入学選考は適正公平であり、納付金も妥当で奨学金制度のさらなる充実を目指している点も学生は心強い。

6. 公式ブログ「先生になるぞ」や「先輩の声」など、進路を考えている人に身近なコメントが満載で非常に効果的だと思われる。学生の生き生きとした姿が伝わって来る。


項目8. 財務
・項目8について、全般的に高い評価ができる。

1. 情報公開を行い、公認会計士の監査を実施しており、全体として高く評価できる。

2. 評議員会・理事会の機能がしっかり機能している。年 1 回、公認会計士による監査の実施を行っているので問題はありません。

3. 財務状況は安定的で、入学者も増加しており盤石なものと拝察する。


項目9. 法令等の遵守
・項目9について、全般的に高い評価ができる。

1. 各法令に沿って適正に運営されている。

2. 個人情報保護の遵守は、学生が就職した後も重要な事なので、SNS の取扱とともに、引き続き指導をお願いしたい。


項目10. 社会貢献
・項目10について、全般的に高い評価ができる。

1. コロナウィルス感染症の影響で例年行っているボランティア活動などが行えないのは止むを得ないと思う。コロナ感染収束後は是非再開をお願いしたい。

2. コロナで大変難しい状況下ですが対策をしながらできることを継続していて評価できる。

3. 近隣の障害者施設のイベントの手伝いやボランティア活動を行っている事、学内施設を教育・文化 活動の団体に貸与している事、子ども図書館を地域に開放する等、地域への社会貢献について評価できる。

4. 附属幼稚園、児童養護施設、障がい者施設などでのボランティア活動が多く実践され、地域に対する貢献活動も積極的に実施されている。

5. この分野での活動も新型コロナウィルス感染症の影響で中止となったことは残念であるが、ウィズコロナの時代にはまた再開し継続されるものと期待する。


全般的なこと、その他
・ 全体的に高く評価できる。
・ 学校の自己評価に賛同できる点があり、評価については問題ないと評価します。
・ 毎年、学校自己評価を継続して行う (2020年度はコロナ禍の下での変則的な取り組みであった) ことにより様々な改善が図られ、特に教育内容の充実、広報の周知、学納金の減額及び修学支援による減免などが学生数の増加につながり、その成果は素晴らしいと思います。反面、資質の様々な学生が入ってくることによる授業の困難さも感じています。

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