先輩インタビュー「母と姉も叔母も同窓生」総合こどもコース2年
左から お姉さまの加古真理奈さん、在校生の加古恵理香さん、お母様の加古清美さん、校長先生
司会
今日は加古さん親子、母娘の皆さんに学校に来ていただきました。いろいろなお話を聞きたいと思います。お母さんの加古清美さん、長女の加古真理奈さん、次女の加古恵理香さん、3人揃って本校の出身で3人とも幼児教育の道に進まれたのですね。
清美さん(お母さま)
実は私の妹、この子たちの叔母もこの学校の出身で、今、東郷町の中部保育園で保育士の仕事をしています。
司会
そうすると合計で4人ですか!ご家族で小規模保育所が開設できそうですね。まずお母さんの清美さんから経歴と今のお仕事を伺います。
清美さん(お母さま)
卒業後は高坂幼稚園(天白区)にお勤めしました。とても楽しい教員生活だったのですが、出産後、子育てのために退職しました。子育てが落ち着いて、もう一度、保育の世界にカムバックしようと思っていた矢先、たまたま黒笹保育園の求人を見たのです。この園が名古屋文化学園保育専門学校の附属園であることから迷うことなく応募しました。
司会
黒笹保育園では、今はどのクラスの担当ですか。
清美さん(お母さま)
今は2歳児クラスの担任です。桃組です。私を含めて5人の先生でクラスに入っています。黒笹保育園にお勤めしてもう10年以上になりますが、仕事は、毎日、とても楽しいです。
司会
次にお姉さんの真理奈さんの勤務について伺いましょう。
真理奈さん(お姉さま)
私は香久山幼稚園(日進市)に勤務しています。今年で3年目です。私と一緒に幼稚園に入園したこどもたちが年少、年中、年長を経て、この3月に卒園することになります。
司会
それは感慨深いですね。香具山幼稚園は今年から幼保連携型認定こども園になったのですよね。
真理奈さん(お姉さま)
そうです。私は1年目と2年目は3歳児(年少児)の担任だったのですが、今年は1歳児の担当です。2年間の3歳児クラスとは違ったので、初めはわからないこともいろいろとありました。
司会
幼稚園に就職したはずが、その園が認定こども園になってしまったのですね。本校卒業生の人たちは幼稚園免許と保育士資格の両資格を取得しますから、幼稚園が認定こども園になっても、反対に保育園が認定こども園になっても何も恐くありませんね。これは他園の例ですが、専門学校で保育士資格だけを取得した人が保育園に就職したのだけど、その園が認定こども園に移行したので辞めなくてはならなくなったという話もありますよ。
3年目になるとずいぶんと落ち着きましたか?
真理奈さん(お姉さま)
働き始めて1年目はやはりすごく大変でした。2年目でずいぶんと筋道が見えてきて、3年目でだいたい要領が掴めてきたました。
司会
香具山幼稚園はお母さんが勤務していた高坂幼稚園の姉妹園です。やはりご縁があるのですね。本校の実習担当教官の林先生は香具山幼稚園の元園長です。いろいろとご縁がありますね。
では妹の恵理香さんにお話を聞きしましょう今、総合こどもコース2年生ですからもう卒業ですね。就職は決まりましたか。
恵理香さん
三好文化幼稚園(みよし市)に行きます。
司会
またご縁がありますね。本校附属園の三好文化幼稚園ですか。真理奈さんは最初は年少組の担任だったようですがあなたは何歳児を担当したいですか。
恵理香さん
最初は年少クラスを担当したいです。まずは年少で経験を積んでから、年中・年長のクラスを担当したいという思いがあります。
司会
1年目は年少児からというのはいい選択でしょうね。いきなり年長児というのも厳しいものがあります。年長児では目標とするレベルがかなり高いところにありますから新人の先生では難しいかも知れません。また本校附属園だけのことかも知れませんが、年少児は2人担任で、若い先生+ベテランの先生という組合せなので、いろいろと学ぶこともあると思いますよ。
姉妹2人とも保育の保育の分野を目指したのですが、そのきっかけはなんでしたか。
真理奈さん(お姉さま)
母の影響が大きかったですね。母が保育の仕事をしている姿を見て自分も保育の仕事がしたいと思うようになりました。家でもよくこどもたちの話を聞かせてくれました。今日、こんなことがあったのよ、明日はこんなことをするのよ、と。
恵理香さん
そんな楽しい話を聞く度に「私の保育者になりたい」という気持ちがふくらんできましたね。
司会
保育の道に進むと決めた時期はいつだったのですか。
真理奈さん(お姉さま)
小学校の職業体験で保育現場を訪問したのがきっかけです。その後、中学でも高校でも幼稚園での保育体験に参加して、その度に保育の仕事をやってみたいと思いました。でも、私が小学校高学年の頃にはもう母が保育の仕事に復帰していたので、保育の仕事は私にとってとても身近な存在でした。
恵理香さん
母は私が小学生の頃には仕事を始めていて、毎日、保育園での出来事を聞いている内に自分も保育士になりたいと思うようになりました。
司会
恵理香さんは4月から「先生」になる訳ですが、どんな先生になりたいですか。
恵理香さん
まずはこどもと一緒に楽しめる先生になりたいです。
司会
3人とも高校を出た後に本校に入学した訳ですが、数多くの学校の中から本校を選んだ理由はなんですか。
真理奈さん(お姉さま)
母に勧められたからです。オープンキャンパスに参加してみて、附属園が隣にあり、いろいろな学内実習に行けることが魅力的でした。
司会
学内実習は楽しかったですか。
真理奈さん(お姉さま)
附属園の学内実習はとてもためになります。学校の延長のような気持ちで気軽に臨めるのがいいですね。みんなの前で手遊びをする部分実習が楽しかった。
恵理香さん
元々、姉から学校の様子等を聞いていて、聞いてる内に自分も同じ学校で学びたいと思うようになったのでこの学校に行くことを決めました。オープンキャンパスにも参加。そこでもこどもとふれあえる時間があったのでとても楽しかった思い出があります。
母
清美さん(お母さま)
私が通っていた頃は学校はこの場所ではなく、今は幼稚園駐車場になっている場所にあったんです。はじめて来た時は場所もわからなかったけれど学校の雰囲気がとてもよかったので決めました。実は文化の同級生が、今、黒笹保育園で一緒に働いているんです。その人も卒業後は他の園で働いていて子育てが落ち着いてから黒笹保育園に戻ってきてくれたんです。
司会
お母さんは保育の仕事を選んでよかったと思いますか。
清美さん(お母さま)
とても良かったです。仕事なんですがこどたちと一緒いると凄く癒されるんです。仕事半分、楽しみ半分、という感じです。またこの仕事は一度辞めても、再度、戻ることができるのもいいところです。結局、資格が物を言う世界ですからね。それに働き方を選ぶことができるのも魅力の一つです。正職でもパートでも自分の生活に合わせて仕事時間を調整できる。女性の就労では家庭との両立が問題になりますが、一般企業よりも自由度が高いので両立が容易だと思います。
司会
最期の質問です。これから保育を目指そうとしている人たちへのアドバイスをお願いします。いい先生になるには何をすればよいか。何を学んだらよいか。
清美さん(お母さま)
こどもたちとふれあう中で学んでいくのが基本なので実習がとても大事です。こども1人1人に合う、関わり方・接し方をすることが必要です。そのためには、その子とどんどん関わっていって性格などをちゃんと理解して個性を伸ばしてあげる、そんな努力をしてもらいたいですね。学校の教室で勉強できることは限られているので、やはり実際に現場に行くこと、「実習」が重要です。私も天道幼稚園、野並保育園に実習に行ったことがとても印象に残っています。
真理奈さん(お姉さま)
やはり実習が大切ですね。私は、和合あかつき幼稚園、名古屋あかつき幼稚園、音聞山保育園に実習に行ったのですが実習先で学ぶことは大きかったです。
恵理香さん
実習を思いっきり楽しむことが大事だと思います。実習はとても楽しかった。私は、旭キンダーの丘幼稚園、天道幼稚園、あかいけ屋下保育園(園名?)に実習に行きました。実習を思いっきり楽しむためには、こどもとのふれあいを大切にすることですね。指導実習であれば、こどもが楽しいと思えるように準備をしっかりしていくこと。あっ、学内実習の給食実習はとても楽しかったです。こどもとの会話もたくさんできて、給食中の先生の指導法や、関わり方も見て学べたのでとてもいい経験になりました。
司会
それにしても見事に3人とも実習に行った園の名前を覚えているものですね。印象が深かったのでしょうね。
清美さん(お母さま)
実習のことは忘れられません。家でも3人で仕事の話をすることもあります。保育室の壁面の製作やお遊戯会の衣装づくりなど、親子・姉妹で助け合っています。この子たちも長く保育の仕事を続けてほしいと思っています。
司会
今は産休制度や育児休業制度がとても充実しています。結婚後も子育て時代も仕事を続けていってもらいたいと思います。今日は長時間ありがとうございました。
※撮影時のみマスクを外しています。